2022年3月14日by サナテックシード
品種の選定
品種の選定
~品種の早晩性~
子実コーン栽培は未だ始まってから日が浅く、サイレージ用とうもろこし(以下サイレージコーン)との区別がされていないケースが殆どです。
品種の早晩性は子実コーンの場合、播種から子実が完熟するまでの期間で表される一方、サイレージコーンは総体(茎葉と雌穂を合わせた地表部の作物体全て)の水分がある一定レベルにまで低下する期間(多くは水分70%)で表されています。
よってある2種類のとうもろこし品種を比較した場合、サイレージおける相対熟期の日数表記の差が5日であっても、子実の場合は同じ熟期という事もあり、また反対のこともあります。
~子実コーンに適した特性~
子実コーンの品種選定で特に我々が重要と考えているのは①収量性(稔実性) ②子実の品質(カビの耐性等) ③耐倒伏性...
2022年3月14日by サナテックシード
圃場づくり
圃場づくり
播種に入る前の準備として、サブソイラーやプラウで排水性を高めてください。排水先が思う様に確保できない場合は額縁明渠を掘るなどして下さい。
額縁明渠により排水をしやすくした例
子実コーンの種子は90%以上の発芽率を確保しており、他の作物に比べ種子自体の発芽の能力は高いと言えます。但し、極端な水分ストレス下では発芽トラブルが発生します。特に水田転作圃場において土壌水分のコントロールが難しい分、排水不良による滞水や砕土不良による乾燥には注意が必要です。
乾燥により圃場中央部に発芽不良が発生した例
とうもろこしは非常に深く根を張る性質があり、根量の多さが収量に直結します。土壌硬度がなるべく上がらない状態で深い作土層を確保するようにしてください。...