圃場づくり
播種に入る前の準備として、サブソイラーやプラウで排水性を高めてください。排水先が思う様に確保できない場合は額縁明渠を掘るなどして下さい。
子実コーンの種子は90%以上の発芽率を確保しており、他の作物に比べ種子自体の発芽の能力は高いと言えます。但し、極端な水分ストレス下では発芽トラブルが発生します。特に水田転作圃場において土壌水分のコントロールが難しい分、排水不良による滞水や砕土不良による乾燥には注意が必要です。
とうもろこしは非常に深く根を張る性質があり、根量の多さが収量に直結します。土壌硬度がなるべく上がらない状態で深い作土層を確保するようにしてください。
整地を行うにあたり、過剰な砕土はクラスト化や表土の流亡を招くため、避けてください。土壌間隙を減らすイメージで多少の土塊(直径1㎝程度)は許容範囲として整地を行った方が粘土質の水田転作圃場は生育が安定します。
パワーハローやアッパーロータリーで何度も整地しようとするよりも、ローラーで土塊を潰し土壌間隙を埋める方が良いケースがあります。特に夏播きなどで土壌水分の低い際に有効です。