ドライダウン
トウモロコシ子実が水分を失うスピードは気温、空気の流れ、相対的な湿度、子実の水分含量に強く影響されます(表3)。ドライダウンはまた雌穂の向き、栽植密度、包葉の長さや締まり具合、子実の硬さ等の品種の特性とも強く関係します。 通常、ドライダウンの初期(水分25ー30%)では1%の水分低下に17GDDs℃ を要します。水分低下のスピードは品種や環境でも違いがあります。例えば、同じ10℃の気温でも晴れた日の方が雨や曇りの日よりも水分は低下します。この違いは同じ気温でも晴れた日には放射エネルギーが高いため水分低下のプロセスがドラマティックに加速するためです。
トウモロコシ子実の標準値
典型的なトウモロコシ雌穂は好適な栽培条件や環境であれば500ー800粒の子実を付けます。平均的な1個の子実重量は水分15.5%でおよそ350㎎、200ー430㎎位の間で幅があります。標準的な1ブッシェルの重さは25.5㎏、この場合の粒数は約9万粒で、59,000粒から127,000粒位の間の幅があります。(種子1トンあたりの場合、粒数は230万粒から500万粒)